Tableauの関数を全て試してみる〜ユーザー関数編〜 #tableau
はじめに
こんにちは。DI部のtama@奈良県です。
当エントリはTableau Functions Advent Calendar 2017の21日目のエントリです。 昨日のエントリはTableauの関数を全て試してみる〜集計関数編その4〜でした。
今回はユーザー関数を見ていきます。 ユーザー関数は、他の関数とは少し毛色が異なるもので、実際に使用しているTableauユーザーに関する関数となります。
- 使用するTableauのバージョンは一貫して10.4.1です。
- 各関数の説明で引用しているのは、Tableauの公式リファレンスからの引用です。
- TableauHelp 関数
目次
検証環境
作業環境
- MacOS High Sierra 10.13.1
- Tableau 10.4.1
使用データ
- (原則)Tableau付属のサンプルスーパーストア
- (場合によって)関数グラフ描画用データ
- -1〜1の範囲で、0.01毎に値が並んでいるデータ
- 上記の値をディメンション「X軸」とし、その上に色々な関数をプロットする。
- 参考:Tableau 関数グラフの描画 | Developers.IO
FULLNAME( )
概要
現在のユーザーのフル ネームを返します。これは、ユーザーがサインインしている場合は Tableau Server または Tableau Online のフル ネーム、それ以外の場合は Tableau Desktop ユーザーのローカルまたはネットワーク フル ネームになります。
- Tableauを使用しているユーザーのフルネームが返ります。
使ってみた
※特に本名は隠さないスタイル
どういう時に使う?
- Tableau公式リファレンスの例にもあるように、自社関係のデータを使用しているビューの場合、FULLNAME関数でフィルタをかけておくことによって、自分関係のデータしか見られないビューを作成することができます。
- Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。
参考文献
ISFULLNAME(string)
概要
現在のユーザーのフル ネームが指定されたフル ネームに一致する場合に true を返し、一致しない場合は false を返します。この関数は、ユーザーがサインインしている場合は Tableau Server または Online のフル ネーム、それ以外の場合は Tableau Desktop ユーザーのローカルまたはネットワーク フル ネームを使用します。
- 引数に指定した文字列がTableauユーザーのフルネームと同じかどうか判定する関数です。
- 項目は指定できません。(引用符で囲んだ文字列のみ)
使ってみた
Desktopを使用しているユーザーのフルネームとは異なるため、FALSEですね。
どういう時に使う?
- あるデータを、特定のユーザーだけに表示するようにできたりします。
- Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。
参考文献
ISMEMBEROF(string)
概要
現在 Tableau を使用しているユーザーが、特定の文字列と一致しているグループのメンバーである場合は、True を返します。現在 Tableau を使用しているユーザーがサインインしている場合、グループのメンバーシップは Tableau Server または Tableau Online 上のグループによって決定されます。ユーザーがサインインしていない場合、この関数は False を返します。
- ISFULLNAME関数のグループ版です。
- 項目は指定できません。(引用符で囲んだ文字列のみ)
- グループとは、Tableau ServerやTableau Online上で設定できるものです。
- Tableau Server グループへのユーザーの追加
使ってみた
Serverにサインインしている環境ではないので、当然FALSEです。
どういう時に使う?
- あるデータを、特定のグループに属するユーザーだけに表示するようにできたりします。
- Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。
参考文献
ISUSERNAME(string)
概要
現在のユーザーのユーザー名が指定されたユーザー名に一致する場合に true を返し、一致しない場合は false を返します。この関数は、ユーザーがサインインしている場合は Tableau Server または Online のユーザー名、それ以外の場合は Tableau Desktop ユーザーのローカルまたはネットワーク ユーザー名を使用します。
- ISFULLNAME関数のユーザー名版です。
- 項目は指定できません。(引用符で囲んだ文字列のみ)
使ってみた
当然FALSEですね。
どういう時に使う?
- あるデータを、特定のグループに属するユーザーだけに表示するようにできたりします。
- Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。
参考文献
USERDOMAIN()
概要
ユーザーが Tableau Server にサインオンしている場合は、現在のユーザーのドメインを返します。Tableau Desktop ユーザーがドメイン上に存在する場合は、Windowsドメインを返します。それ以外の場合は、この関数は NULL 文字列を返します。
使ってみた
サインインも何もしていない状態なので、当然NULLが返ります。
どういう時に使う?
- グループ企業間などで、複数のドメインが存在するネットワーク環境だった場合などで、特定のドメインのみしか見れないビューの作成等に使用できます。
参考文献
USERNAME( )
概要
現在のユーザーのユーザー名を返します。これは、ユーザーがサインインしている場合は Tableau Server または Tableau Online のユーザー名、それ以外の場合は Tableau Desktop ユーザーのローカルまたはネットワーク ユーザー名になります。
- ユーザー名(フルネームではない)を返す関数です。
使ってみた
※特に本名は隠さないスタイル
どういう時に使う?
参考文献
- *Tableau公式リファレンスの例にもあるように、自社関係のデータを使用しているビューの場合、USERNAME関数でフィルタをかけておくことによって、自分関係のデータしか見られないビューを作成することができます。
- Tableau ServerやOnlineにパブリッシュするビューに効果があると思います。
おわりに
今回はユーザー関数を見てきました。 ユーザー関数はTableau ServerやOnlineにパブリッシュする用のワークブックに使用することが前提のものがほとんどで、ぶっちゃけ分析に役立てる関数ではない…というのが私の考えです。
次回はtamaによる「Tableauの関数を全て試してみる〜表計算関数編その1」です。お楽しみに。